Veo 3 vs Seedance 1.5 Pro:どう選ぶ?
スペック比較
| Veo 3 | Seedance 1.5 Pro | |
|---|---|---|
| 開発元 | Google DeepMind | バイトダンス・Volcano Engine |
| 国・地域 | アメリカ | 中国 |
| リリース | 2025-05 | 2025-12 |
| 生成タイプ | テキスト動画生成+画像動画生成 | テキストから動画+画像から動画(映像と音声を同時に生成) |
| 1クリップの尺 | 8秒(Flow内で延長可能) | 10~12秒(プラットフォームの料金帯により異なる) |
| 解像度 | 1080p(4Kアップスケール) | 1080p |
| ネイティブ音声 | ネイティブなセリフ+効果音+音楽(業界初) | 映像と音声をネイティブに同時生成:環境音/動作音/セリフ/BGM |
| リップシンク | 多言語リップシンク | 多言語および中国語方言のリップシンクに対応 |
| アスペクト比 | 16:9 / 9:16 | 16:9 / 9:16 / 1:1 |
| 価格(参考) | Google AI Pro 月額$19.99(利用上限あり)/Ultra 月額$249;APIは秒課金で約$0.35~0.75/秒 | APIは動画トークン換算(幅×高さ×フレームレート×尺)で課金され、音声ありとなしでは換算係数が異なります。Jimeng(即夢)/Doubao側は会員クレジット制で、最新の料金は公式ページをご確認ください |
| API | ✅ あり✅ | ✅ あり✅ |
| 無料枠 | Geminiアプリで少量の無料体験 | Jimeng(即夢)、Doubaoともに1日ごとの無料クレジットあり |
5軸評価比較
Veo 3
Seedance 1.5 Pro
どちらも音声入り、でも狙いどころが違う
Veo 3とSeedance 1.5 Proは同じ課題への二つの解法です。どちらも音声を生成そのものに組み込んでいて、後から音入れをする必要がありません。違うのは、それぞれが何に賭けているかです。
Veo 3が賭けているのは映像の上限です——一コマごとの質感、光と影の階調、物理的なリアリティは一貫した強みで、音声はむしろ弱点を埋めるための要素という位置づけです。1.5 Proが賭けているのは音声そのものの自然さで、特に多言語と中国語方言のリップシンクに絞って最適化されています。画質は1080pにとどめています。
つまりどちらを選ぶかは、基本的に自分の作品が何で成立しているかで決まります。映像の質感で見せる作品なら、Veo 3の画質面のアドバンテージは確かなものです。セリフや現場音で雰囲気を作る作品、特に中国語コンテンツなら、1.5 Proのほうがむしろ使いやすく、しかもかなり安く済みます。
スペックを一項目ずつ比較
いくつかの項目に分けて見ていきます。
- 画質:Veo 3は9点、1.5 Proは8点。差はどこにあるかというと、主に複雑な光と質感の表現です——逆光、水面、肌といったレンダリングの難所で、Veo 3のほうが階調が厚くなります
- 尺:Veo 3は1カット8秒(Flow上では延長可能)、1.5 Proは10秒強。どちらも長いとは言えず、五十歩百歩で、一本の物語を完成させるにはどちらも継ぎ足しが必要です
- 音声:両者とも映像と音声を同時に生成するネイティブ方式です。Veo 3の強みは環境音と効果音の映画的な質感、1.5 Proの強みは人の声——多言語と中国語方言のリップシンクの精度で、中国語コンテンツではこの差が体感でかなり大きくなります
- 中国語理解:1.5 Proはネイティブに中国語プロンプトを解釈でき、頭の中で英訳してから入力する必要がありません。Veo 3も中国語プロンプトは使えますが、複雑な修飾を含む文の再現度は英語ほど安定しません
- 動きの幅と一貫性:両者とも8点で、通常のカットでは優劣が見えませんが、大きな動きや複数被写体のやり取りではVeo 3がわずかに安定しています
- コストパフォーマンス:1.5 Proは9点、Veo 3は6点。ここが両者最大の隔たりで、数十円レベルの差ではなく、桁が違うレベルの差です
簡単に言えば、Veo 3が買っているのは映像の天井、1.5 Proが買っているのは中国語文脈での単位コストです。
実際のシーンで試す4つのケース
ケース1、中国語ショートドラマのセリフ付きカット。 方言のセリフ一言、寄りのカット、4秒。1.5 Proはほぼ圧倒的な選択肢です。口の動きが合い、中国語プロンプトも回りくどくなく、コストも低い。Veo 3はより美しい映像を出せますが、中国語のリップシンクでボロが出やすく、ショートドラマの視聴者は光と影の階調よりもリップシンクにずっと敏感です。
ケース2、ブランド向けのプロダクトカット。 金属の反射、液体の流れ、質感のクローズアップといった、拡大して見られる質感が求められる場面では、Veo 3の映像の上限がその価格に見合います。この手のカットにはたいていセリフがなく、1.5 Proのリップシンクの強みが生きないため、画質の差がむしろ際立ちます。
ケース3、英語コンテンツのナレーション。 どちらもこなせます。Veo 3は英語文脈での総合的な完成度がより均整が取れていて、その画質と合わせると海外向けコンテンツを作るのに手間がかかりません。1.5 Proの強みは中国語や方言でこそ十分に発揮されるもので、純粋な英語コンテンツを作る場合は安さだけが残ります。
ケース4、予算が限られた毎日更新の量産ライン。 一日に数十本の素材、画質は「見られればいい」で「賞レースに出す」レベルではない。この用途ではほぼ迷う必要がなく、コストパフォーマンスの差は月末の請求額として非常に具体的な形で現れます。それでもVeo 3を使うとしたら、たいていは力を入れたい一部のコンテンツに絞って使い、残りは安いモデルで数をこなす、という二本立てのほうが一刀両断にするより現実的です。
コストを細かく見る
両者の課金ロジックは異なり、単価だけをそのまま比べると比較が歪みます。
Veo 3はGoogle側のサブスクリプションとクォータ(利用枠)体系を採っていて、単位時間あたりのコストはこの世代のモデルの中では高めです。これがコストパフォーマンスの評価が6点にとどまる理由でもあります。1.5 ProはAPI側では動画のトークン数換算で課金され(幅・高さ・フレームレート・尺と連動し、音声あり・なしで係数が異なります)、JimengとDoubao側では会員クレジット制を採っていて、毎日の無料枠で試すこともできます。
実際に請求額を左右するのは、単価そのものより作り直しの回数であることが多いです。Veo 3は英語プロンプトへの追従度が高く、一発で通る確率は低くありません。ただし中国語プロンプトを書いて解釈に任せると、2、3回の作り直しコストで画質の優位性はあっさり相殺されます。逆に1.5 Proは1本あたりは安いものの、複数カットが必要な脚本をこれでこなそうとすると、分割と結合にかかる時間もコストです。
現実的なやり方は、コンテンツの言語で先に振り分けることです。中国語コンテンツはデフォルトで1.5 Proへ、英語かつ画質重視のコンテンツはVeo 3を検討する、という具合に。同じワークフローの中で行ったり来たりしないことです。料金体系は随時変わるため、発注前に最新の料金は各社の公式ページをご確認ください。
評判とコミュニティの空気
Veo 3は海外クリエイター界隈でずっと画質の基準として評価されていて、特に出力したカットを本編素材として使う際、後からほとんど色調整をし直す必要がないという声が多いです。不満は二点に集中していて、値段の高さと、クォータの制限による利用回数の少なさです。
1.5 Proのほうは空気がまったく違います。「もう声を吹き替えなくていい」という点、そして中国語方言のリップシンクという当時他社がほとんど手を付けていなかった方向性が印象に残っています。不満点は尺です。10秒強という長さは、これを一本の映画というよりカット生成ツールに近いものにしていて、一本の作品に仕上げるには継ぎ合わせが前提になります。
両者の評判を並べて見ると、この世代のモデルの分化の道筋が見えてきます。一方は映像の天井を目指し、もう一方は言語とコストを目指す。個々のクリエイターにとっては、どちらが強いかにこだわるより、一つの問いに正直に答えるほうが早いはずです——あなたの視聴者は、まず映像を見るのか、それともまず人の声を聞くのか。この答えが、どちらを選ぶべきかをほぼ決めてしまいます。
結論
选 Veo 3を選ぶべき人
- セリフ付きのドラマ仕立てのショート動画
- Vlog・モキュメンタリー
- 音と映像が一体化したSNS向けコンテンツ
选 Seedance 1.5 Proを選ぶべき人
- セリフと環境音を伴うショートドラマのワンシーン
- 4~8秒の感情表現カットや素材の切り出し
- 映像と音声を一度に仕上げたい広告やナレーション動画
Veo 3 の実際の生成事例
当サイト収録の Veo 3 による実生成動画(完全なプロンプト付き、コピーで再現可能):
Seedance 1.5 Pro の実際の生成事例
当サイト収録の Seedance 1.5 Pro による実生成動画(完全なプロンプト付き、コピーで再現可能):
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